コロナ禍を経てインバウンドで拡大するホテル業界
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2020年頃から始まったコロナ禍によって、一時は売上が大きく低迷したホテル業界。しかし、水際対策の緩和と同時にインバウンド需要も元に戻り、売上もコロナ禍以前と同程度まで回復しています。
この記事では、2025年におけるホテル業界や地方のインバウンド需要の現状と、リゾートホテルの今後の展望について解説します。
データで見るホテル業界の今
コロナ禍によって数年間売上が低迷していたホテル業界ですが、2025年現在は回復傾向にあります。特にインバウンド需要によって外国人観光客が増加したことは、ホテル業界のV字回復の大きな要因となりました。
具体的には、2024年の外国人の延べ宿泊者数は1億6,446万人泊と、前年から約40%の増加。日本人の宿泊者数が延べ4億9,460万人泊と、前年よりも1%程度減少していることを考えると、インバウンド需要がホテル業界の売上に大きく貢献していることがわかります。
また、2020年・2021年のホテル業界の売上高は3兆円を切っているのに対し、2023年には約3兆2,213億円と、コロナ禍以前と変わらない売上まで回復。前年比で25%以上もアップしました。
地方のインバウンド需要は?今後のさらなる拡大に期待
東京や大阪などの都市部では好調のインバウンド需要も、地方となるとそこまで伸びていないのが現状です。地方では都市部以上に人手不足が深刻化していることや、フライト数の少なさ、プロモーションの課題などによって、観光客を十分に呼び込めていないことが要因といえます。
地方は以前からアジア圏の観光客は多いため、今後は欧米圏から観光客を取り込むことが今後の売上拡大につながるヒントといえそうです。
一方で、地方でも北海道や九州、沖縄などは外国人観光客からも人気がある地域です。2024年で見ると、石川県や愛媛県、長野県などの一部の地域でも外国人の宿泊者数が伸びました。都市部へのアクセスが良い場所や、スキー場、温泉地などのリゾートが充実しているエリアは、地方の中でも魅力を感じてもらいやすいエリアといえます。
インバウンド需要の拡大は、地方創生に欠かせない要素でもあります。地方のリゾートホテルでは、今後さらに外国人観光客に対応できる体制を整え、地域と一体となって盛り上げていく姿勢を持つことが売上アップの鍵となりそうです。
(https://www.mlit.go.jp/kankocho/tokei_hakusyo/shukuhakutokei.html)
これからのリゾートホテルの可能性
インバウンドで宿泊客のニーズが高まる中、リゾートホテルは今後どのような展望が見込めるのでしょうか。
インバウンドを中心に宿泊者数は増加する見込み
今後もインバウンド客を中心に、リゾートホテルの宿泊数もゆるやかに伸びていくことが予想されます。長期滞在プランや、その地域の特色を活かした体験プランなど、地方ならではのサービスを提供することでさらなる需要の拡大が見込めるでしょう。
観光庁では、2030年までに訪日外国人旅行者数を6,000万人にすることを目標としています。具体的な施策として、観光地域づくりに取り組む地域や企業を支援する「観光地域づくりのための支援メニュー集」を展開し、観光を通じた地域の活性化を目指しています。
この流れに乗って、外国人に対応できる体制を整えておくことで、リゾートホテルの需要はますます増えていくと期待できるでしょう。
(https://www.mlit.go.jp/kankocho/jirei_shien/kankochiikizukuri_shien.html)
「ウェルネスツーリズム」で癒しと健康を提供
現代は日々の生活でストレスを抱えている人も多く、あえて人が少ない静かな場所や、自然以外に何もない場所で休暇を過ごしたいと考える人も多くいます。このようなニーズがある中で、昨今では、心と体の健康を目的とした「ウェルネスツーリズム」に注目が集まっています。
非日常的な環境の提供や個々のお客様に合わせたおもてなしによって日々の疲れを癒せるのは、リゾートホテルにしかない魅力といえるでしょう。リゾートホテルにおいては「癒しと健康」を前面に押し出した設備やサービスを提供し、集客を図るのも一つの方法です。
人手不足がキャリア形成のチャンスに
ホテル業界は人手不足が深刻な問題になっており、採用ニーズとは裏腹に人がなかなか集まらないのが現状です。見方を変えれば、ホテル業界に入りたい人にとってはグローバル化やIT化への対応などを通じたキャリア形成がしやすい環境ともいえるでしょう。
昨今ではスマートチェックインやスマートチェックアウト、多言語対応ツールなどを導入して業務の効率化を図っているホテルもあります。人手不足を前向きに捉え、チャンスに変えられる人はぜひホテル業界にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。



